信濃の疏水
上小地域
歴史と民話の 信州上田「塩田の里」 「 塩田平のため池群」
塩田平には140を超える「ため池」があります。年間降水量が900㎜ほどしかないこの地域において、これらのため池には、多くの先人たちの熱い情熱と不屈の精神が注がれ、現代の私たちの農業と生活に息づいています。
塩田平の稲作の歴史はとても古く、縄文時代後期から弥生時代には始まっていたといわれ、「ため池」が塩田地域の暮らしと密接に関わってきたことが、「岳の幟」や「百八手」などの雨乞いの神事や、数々の「民話」からも知ることができます。
ため池など「水」に関する民話も多く、「龍の子太郎」の原作ともいわれる「小泉小太郎」の民話は、小学校の教科書に掲載されるなど、県内でも広く知られているところです。また、「舌喰池」や、「手洗池」など、聞いただけで知的好奇心をくすぐられる名前の池も多くあります。
塩田平の南側にある独鈷山の麓には「塩田の里交流館(通称:とっこ館)」があり、「民話の語り」を中心に、年間を通していろいろなイベントが開催されるなど、ため池を中心とした地域文化の発信拠点となっています。
また、遊歩道が整備されウォーキングのできるため池も多くあり、名前の由来や歴史についても案内看板などで紹介されていますので、皆さんも「塩田の里」を訪れてみませんか。
2017年12月掲載
• 施設の管理者 上田市塩田平土地改良区ほか
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